薬の効いている時間が短くなってきた?
パーキンソン病治療薬のL-ドーパですが、長期的に飲んでいると副作用とは別の問題が起こってきます。その中でも一番多いのが、ウェアリングオフと呼ばれる現象です。
一般的に薬を飲んでいるうちは、その効果で調子が改善され良くなります。1日に2回、もしくは3回飲む必要がありますが、だいだい1日中問題なく過ごせるようになります。
しかし2年から3年ほど経ってくると、短い人では3時間くらいで薬の効果が急に薄れてしまい、元の症状に戻ってしまうことがあります。
もちろん全ての人の当てはまるわけではありません。生涯、薬がうまく効いてくれた、という人もいます。
ウェアリングオフ現象の特徴として、夕方頃になると症状が悪くなってくるという傾向が多いようです。16時から17時ぐらいになると、カラダの動きが悪くなる。朝に目が覚めると、薬を飲むまで思うようにカラダを動かせない。といった感じです。
ウェアリングオフが始まると、1日のL-ドーパの量が増える傾向にあります。多いと1日に8錠必要な人もいます。
対策の1つとして、効果は薄れますが、ドパミンアゴニスト系の薬を追加する方法もあります。効果は落ちますが、効いている時間帯が長くなるので、ウェアリングオフに有効とされています。